4. ロジック・ツリーで全体を階層的に理解する


 物事の全体像を階層的に把握するのに役立つツールがあります。それは,ロジック・ツリーと呼ばれ,物事の原因と結果を枝分かれしたツリーで表現する手法です。
 具体的には,右ページような樹形図になります。トップボックスと呼ばれるいちばん上位のボックスからはじまって,2つから4つ程度に枝分かれしながら論理のツリーを展開していくのが特徴です。
 ロジック・ツリーを作成するうえでのポイントは,
●同じ階層内のボックスは,「重複せず,もれがない」ような項目になること
●上位から下位に行くにしたがって,具体的な事柄にブレイクダウンすること
●階層内の事象が同じレベルであること
です。では,具体的な事例に当てはめて考えていきましょう。


【事例問題】売上げを増やすにはどうすればよいか?
 まず,「売上げ」はどのような切り口で分けることができるかを考えます。よく知られているところでは,「販売単価」と「販売数量」に分けることができます。これだと,「重複せず,もれのない」関係と言えます。さらに,これをもう少し具体化するとどのようなことが言えるでしょうか。販売単価については,「単価の高い製品を売る」あるいは「高くても売れる製品をつくる」などが考えられます。一方,販売数量については,「顧客により多く買ってもらう」あるいは「顧客の新規開拓」などがあげられます。これをロジック・ツリーで表示すると次のようになります。


【練習問題】「英会話をマスターする」という問題を,ロジック・ツリーを使って考えてみてください。

 英会話をマスターするための手段を考えていくと,「英語に毎日触れるようにする」「語学留学する」「コストをかけずに学ぶ」などさまざまな切り口が思いつきます。
 さらに「コストをかけずに学ぶ」について具体的な手段を考えてみると,「独学で学ぶ」→「ラジオ英会話を聞く」…など,いろいろと階層を掘り下げていくことができます。
 単に,手段を思いつくままに列挙しただけでは何をすればよいのかわからなくなり,次第にやる気も失せてしまうことでしょう。ところが,ロジック・ツリーを使って整理してみると,何をすればよいかということを体系的に理解することができるため,行動に移しやすくなります。

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