2. 限界利益と損益分岐点の考え方を理解する


◆ 限界利益の考え方

 売上高から変動費を引いたものを限界利益といいます。

 売上高−変動費=限界利益

 この問題の商品は,1個100円で販売されており,その仕入価格は60円です。つまり,1個販売するごとに限界利益は40円になります。この商売をするのに経費(固定費)として100万円かかるわけですが,この100万円は限界利益によって賄われなけれ

ばなりません。簡単な計算からわかるとおり,
100万円 ÷ 40円 = 25,000個
100円 × 25,000個 = 250万円

となって,25,000個(250万円)販売したときに,固定費は回収されることになります。

 限界利益と固定費の関係は,「限界利益<固定費」(損失が出ている状態),「限界利益=固定費」(損益ゼロの状態),「限界利益>固定費」(利益が出ている状態)の3つの場合があります。販売個数0(限界利益0)の状態から徐々に販売数量が増加した場合に損失,利益がどのように変化するかを図表2に示します。

◆ 損益分岐点と利益図表

 固定費は会社の存続に不可欠の費用ということができます。したがって,固定費を確保することを

まず考える必要があります。つまり,「限界利益=固定費」となる点を強く意識した取り組みが大切になりますが,この損益0になる点のことを損益分岐点といいます。損益分岐点は売上高としても数量(個数)としても求めることができます。
 売上高と変動費,固定費の関係は図表3のような図表に表すことができます。この図は利益図表といわれているものです。売上高線と総費用線(固定費+変動費)の交点が損益分岐点売上高になります。この項の問題の損益分岐点売上高は250万円(25,000個)になっています。利益図表上で確かめてください。

◆ 損益分岐点を求める公式

 この項では,1個当たりの限界利益をもとに素朴に損益分岐点を求めましたが,実務上は次の損益分岐点を求める公式を活用すると便利です。


 1個当たりの売上高が100円,変動費が60円で固定費が100万円なので,次のように計算することができ,損益分岐点売上高は250万円であることがわかります。


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