人事評価の評価要素はさまざまですが,ここでは職能資格制度にもとづく分析評価の仕方を解説します。いわゆる「評価表」による評価の方法です。この場合,一般に能力評価,意欲評価,成績評価の3つの要素で構成されます。成績評価は「結果」を評価するものであり,「能力評価」と「意欲評価」(取り組み姿勢,情意)はその結果を生む「原因」または「プロセス」を評価するものになります。
人事評価をする場合,何らかの基準(ものさし)がなければ恣意的なものになってしまいます。各評価要素(項目)は次の基準によって評価することが大切です(図表7)。
@ 能力評価……「等級基準」(職能資格基準)にもとづき必要能力を評価する項目で 構成されます。評価の視点は能力の充足度,保有度になります。
A 意欲(情意)評価……「組織人としての自覚,姿勢」「仕事に対する意欲」の有無 を評価する項目で構成されます。評価の視点は業務遂行上の努力度をみることで す。
B 成績(成果)評価……最近は「目標管理」による成果評価が多くなっていますが,
|