PDCAのAction(対策・処置)の段階は,結果の評価(チェック)に対して,どのような手を打つかを考えることになります。よいことはよい,悪いこと(問題)は悪いこと(問題)として,それぞれについて次につながる対策をとります。
「達成」できた場合は,それでよしとせず,うまくいったこと,将来も役に立つことがらはノウハウとして蓄積します。同じような問題に対して,すぐに実行できるように標準化しておきます。また,仮にいまうまくいったとしても,次もそのとおりにできるように歯止めをかけます。
もし,その実行の過程で,現状の弱点,欠点を改善する必要があると気づいたら,現行目標の水準をより高めるための取り組みをすすめます。図表8の「A:改善する問題」として位置づけられるでしょう。現在の目標よりも目標のレベルを高くして,そのゴールに近づけるように改善します。
◆ 未達成の場合は応急処置をとり,再発を防止する
もし,「未達成」であれば,その応急処置をとり,再発の防止が必要になります。当初の計画が達成できなかったということは,マネジメントの進捗に影響が出ます。まず何らかの手を打ち,そこでの問題がさらに大きなものにならないように対策をとります。
まずは,応急処置です。現に発生している問題の解決をしなければなりません。図表8の「B:発生している問題」です。なぜ問題が発生したか,なぜ目標が達成できなかったか,その根本原因をつかみ,処置する必要があります。このときの対策は,何よりもスピードが優先されるでしょう。当初計画した目標にできるだけ近づく必要が
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